This is Love-きっとここから愛なんだ-

社会人ジャニヲタの備忘録

著作権、肖像権について思うこと

最近、Twitterの動画が140秒まであげれるようになりました。

たまたま司書の研修会で、著作権や肖像権について学んだので、考えたことをちょこっと。

 

※動画を載せてる人や、アイコンに本人写真を使ってる方を批判しているわけではありません。

知らずにやってる人も多いと思うし。(私もそうでした。)今まで、たくさん見たりして楽しんできた方なので。
ただ、本来はそういうことになってるんだってことを知ってもらえたらいいなぁとおもっています(*´`)

 

 

やってダメなこと

ライブDVDのダビングがダメな話は前々回(Twitterを見てて思うこと。 - This is Love-きっとここから愛なんだ-)に書きましたが、ライブの動画や特典映像の1部をTwitterなどのSNSに載せることはOKなのか。と言われたら、それもNGです。もちろん、それを編集して音楽とかを変えて載せるのもNGなんですよね。

 

1部だから、少しだからっていう例外は認められていません。これを見て本編を買って欲しい!とかいう、売上に貢献したいんです!みたいな物もよく見ますが、それは公式がやることで、私達がやることではないんですよね。

 

権利の問題から見ると、DVDのみならず、過去の民放のTV番組とかも載せたらいけないってことになる。(そもそもN〇KとかCSの有料放送はお金を払ってる人だけが見れるので転載自体がアウト)

載せるのはダメだけど見るのは罪に問われないという意見もありますが、、、実際のところははっきりしていません。

 

権利の問題だけをみると、雑誌でも同じことを言えて、どんなに昔の雑誌でも、SNSに載せたり、アイコンに使ったりするのもNG。待受を作って配布とかもダメってことになる。

 

 つまり、利益侵害しているかどうかではなく、公式以外の場で、不特定多数の人に動画や画像が見れる仕様はアウトっていうこと。

 

許されていること

著作権法の中では3つの例外が認められています。

1つめは、個人的にまたは、家庭内その他これに準ずる限られた範囲内で使用することを目的とする場合。

2つめは、学校その他教育機関における複製。

3つめは、 営利を目的としない上演等です。

 

つまり、個人内での、閲覧、保存、CDをレンタルで借りて、自分が聞くために保存すること。
TVを録画して家で楽しむこと。
雑誌の写真を撮って、自分のケータイとか、PCの待受、デスクトップにするのこと。

学校の授業で、「プロフェッショナル仕事の流儀のSMAP特集」を流す。

昔からの友人にダビングを頼まれた場合も、2.3人という範囲内なら許されるということになります。(TVなど、放送されているものに限ります)

 ※市販のDVDのダビングは、コピーガードを外すことになるので完全にアウトです。

 

3つめの営利目的としない場合ってのが難しいところなのですが、例えば仲の良い友達やオフ会で、、ライブDVDや映画の上映会をするのはOK

結婚式で大好きなアーティストさんの曲をつかう。とかは正しい手順を踏めばOK。(曲によってはダメなこともあるかも。)

SNSなどで不特定多数に見せるのはNGって言うとわかりやすいかも知れません。

 

結局、小さなコミュニティーか、不特定多数に見せることができるかというのが線引きのポイントになるみたいです。

 

 

私が今回考えたこと。

私も今の仕事を始めて著作権についての講義を受けるまで、利益侵害をしなけれ良いのでは?っていう考えがずっとあったんです。

なんとなく昔のものでもう手に入らない物に関しては、いいのかなぁという勝手な判断をしていました。

例えば、まだ店頭に並んでる雑誌の中身やDVDの映像、DVD化される前のドラマのフル動画、それをSNSや動画サイトに載せることで、買う人が減ったり、リアルタイムで見る人が減るから、利益侵害になるため、NG

でも、もう見ることが出来ない昔の番組や映像や写真はOK?って。

初回盤のDVDとか昔の雑誌が高値でプレミアついて、元の出版社じゃないところに高額が入る方がよっぽどおかしいんじゃないかと思って。

 

私の中では、それを動画サイトに貼って、再生回数でお金を稼ぐ、毎回雑誌の内容を販売期間が終わってから全てSNSに載せるとか、載せてる人が益を得てるもの、その人のサイトに行けば雑誌の内容が全部わかるっていうのも、買わなくていいやに繋がるからダメっていう線引きだったんです。

 

結局どういうこと?

結局のところ、何がダメで何が大丈夫なのかが、万人向けにわかりやすく言われていないんですよね。黙認してるケースが多いから。

つまり、大きな損失になるってことより、万人に知ってもらえるっていうメリットもちゃっかりあるってことなんですよね。(いろんな分野で)

 雑誌などをアイコンにして、肖像権の侵害と訴えられたケースはほとんどないと思います。その写真に変な加工をして、写っている本人を汚したりプライベートの写真をアイコンにするなどの行為をしている人でない限り。

 

ほとんどの方が、好きなアーティストさんのお気に入りの写真をアイコンにしてるだけだから、肖像権の侵害として訴えられることがないんだと思います。

メディアに露出してる写真は、プロが撮ったお仕事の写真で、不特定多数の人に見られることが前提の写真なので。

※一般の人の写真を勝手にSNSに上げるのは、肖像権の侵害になります。(本人が不特定多数の人に見られたくないと思っている場合があるので)

 

好きなアーティストさんの写真をアイコンにしたい気持ち、わかります。私もずっとそうでした。

 

でも、実際はどんなに昔の映像でも写真でも、著作者の死後50年までは、見えないところで著作料がかっているわけで、本来入るべき人にお金が入らないということは、立派な肖像権、著作権の侵害になるんですよね。反省。

 

過去のドラマ以外のバラエティーも1話〇〇円で配信とか、、アイコンだって1枚いくらってお金を払えば使えるっていうのを明確に示せば、この写真を使うのにこれほどのお金がかかっているのかと思えるのになぁとは思います。

結局そういうのが目に見えてわからないと、大好きなアーティストさんの権利を侵害をしてしまっているという感覚が全くないから、好きなものを載せたい!共有したい!っていう感覚で動画載せちゃったりする人が増えたのではないかと思うわけです。

同じものが好きな人同士で繋がったりできるSNSの普及は、特にそんな性質で画像とか動画が投稿されているように思います。

好きなものを共有したいっていう純粋な気持ちだけで。悪意のかけらも無い人がほとんどだと思いますもん。

 

 

特にスマホは、スクショっていう便利な機能があるから、なんだって保存できちゃうし。FC限定のページだって、CDのジャケ写だって、サイトではそのまま画像の保存はできない加工がされてても、スクショなら撮れる。

それを個人内で楽しむ分には(まあギリギリ)いいけど、不特定多数が目に付く場所に載せるのはだめ。結局そういうことなんですよね。

LINEのホーム画面とか、アイコンも含めて。

 

とかまぁ、長々と書きましたが、色々考える機会になったので、私は、そろそろ本人が写っているアイコンと、動画のRTをやめようと思います(*´`)

だからと言って、熱が冷めたわけではないので悪しからず。

 

 私の考えを押し付けるつもりはありません。でも、ファンの手で大好きなアーティストさんの公式配給が減ったりしてしまうはとても悲しいので、そういう可能性もあるんだなぁと、少し考えてみて頂ければ幸いです。