This is Love-きっとここから愛なんだ-

社会人ジャニヲタの備忘録

アイドルとファンとCD購買論争(訂正・追記)

ご無沙汰しております。

 最近CDの売上とライブの箱の話とか、ファンの購買率の悪さとかが話題になっていますが、ぶっちゃけどうなんだよってことで、感じたことと考えたことをつらつらと。

 

CDを買わない人はファンじゃない論争

ファンの定義は「そのアーティストのことを好きかどうか」だと思っているので、茶の間ファンとか顔ファンとかいう言葉があるようにファンの種類は様々だ。私はファンに格付けするのはあまり好きではないので、好きならファンと公言するのはご自由にどうぞって感じ。FCに入ったってCDにお金を費やさない人はいるし、FCに入っていなくたってCDを買う人はいる。だから、CDを買わないならファンじゃない!FCに入っていないからファンじゃない!とは言わない。「好きだからファンだ!」それでいいと思う。でもそれによって格付けする必要なんてないし、友達に毎回さそってもらってFCには入会していないけど、ライブにはいくという人もいるでしょ?たぶん今回の「CDを買わない人はファンじゃない論争」は、 CDは1種類しか買わない主義なんです。でもそれで見れない特典とかはあきらめているんです。っていうファンの人のことを悪く言っているわけじゃないと思うんだよ。そうじゃない人たちが増えているのもまた事実でそこに対しての意見だと思うのね。

 FC未入会なら限定の動画だって見れないはずだし、CDを買わなかったら特典映像だって見れないはずだ。それを諦めてCDも買えるやつしか買わないスタイルのファンの方々をとやかく言っているわけではない。お金が無いからCDは全形態買わないけど、特典はシェアすればいいよね?ていう感覚のファンに対しての、それは虫が良すぎる話だし、正当化していい話じゃないだろ!?」って話なんだと思う。(20周年の後輩が出るからそこだけダビングさせてくれ論争に似ている)

 

ここ数年SNSとか、動画サイトとかでPVだったり特典だったりが無法地帯のごとく上げられているし、DVDとかのダビングをする専用の垢とかある。そういうことを頼って、「ダビングしてもらうから」、「データもらうから」、『お金ないしCDは買わない。』ってのは待ってくれという話なのでは・・・。

ヲタクをやるにはお金がかかるのだ。ずべでの雑誌を買う、円盤も揃えるってのには財力がいる。私だって学生の時は全部のCDなんて買えなかったし、DVDだって揃えてはこなかった。でも、手に入れられてないものに関しては諦めていた。友達に借りて見せてもらうことはあっても、手元に残すことは諦めていたのだ。それを諦めずに「買えないファンだっているんです!でも動画とかシリアルの特典は欲しいんです!」って言うのは、正直「知らねーよ」と思う。(口が悪い)

 

無理して買えとは言わない。欲しいものを買えばいいし、趣味に使えるお金の額だって違う。私だって全ての雑誌や円盤系を買ってきたわけじゃない。ただ、買えないことを正当化して、買えなくても特典映像とか色んなものを求めるっていうのは間違っているんじゃないだろうか。やるならオフレコでやってくれ。

 FC会員の動画だって、会費を払ってるから見れる対価なのと同じで、CDやDVDの特典映像だって、買った人への対価なんだよ。それを「買ってないけどシェアしてもらえばいいや!」みたいなのを公然とやられると腹が立つし、まだ普通に買えるCDやDVDの特典がSNSに『お裾分け』と称してupされて、「持ってないので嬉しいですはお裾分けありがとうございます!」的なやり取りを見ると、そういう人々と同じ土俵で数えられてるというのは少し腹立たしいと思う気持ちもわかるなぁと。少しね!

 

CDの売上とライブ開催は比例するんだぞ!論争

「CDの売上が良ければ、グループでの活動が増えるし、ライブも増える!!」って話は、V620周年のオーラスの会見の前につーこさんっていう事務所の人が声を高らかに言っていた言葉に付随する。

「でもどれだけお茶の間人気があっても全てはCDの売り上げでアレコレ決まってくるからCDを買ってください」

これに関しては、理にかなってる話だと思うし、向こうも商売だから「買わなくていいですよー!!」とはな言わないでしょうよ。。

ジャニーズは会社が箱を抑えてグループに会場を振り分けているという話を聞く。(それが本当かどうかは審議しようがないが、今年のSMAPの件があるので信憑性はあると思っている)だとすると、CD売上の良いグループに現場を増やすことで新規ファンを獲得し、売り上げの基本額を上げたい!というのは、ビジネススタイルとしてはよくある話だと思う。売れるものは新商品もでるし、売れないものは出ない。それはビジネスでは仕方ない。でも、これが普通の商品と違うのは、各グループごとに会員という有料でお金を毎年払うシステムがあるということだ。毎年一定の額を取っているのであれば、CD出すなり、ライブやるなり、現場をくださいよ!って話になってくる。そこをあの事務所さんは書き違えている気がするんだよなぁ。アーティストを人質に年会費を取られてるってのは好きじゃない。

 

若いグループには現場を与えて、固定ファンを増やす。でも昔からあるグループは、2年とかそれ以上間隔を開けての現場になったりする。もちろん、本人達の意向もあるだろうから、一概に全てそうだとは言わないけども。。大人なんだから待てるでしょ?!待てないなら、今オススメの後輩グループの応援でもどうですか?って感じは本当に許せないんだよ。私はSMAPでライブが半年に1度→1年に1度→2年に1度→解散となっていった経緯を見てきたからなおさら。毎回シングルの初週売上が10万枚超えても(会員数からしたら決して多い枚数ではない)、ライブの回数は減るし、解散だってするってのを見てると、「売り上げが今後の活動に影響するってこれか」と思うこともあるわけです。

 

V6は2年に1度のライブでも、個人のお仕事も充実してるし、FC枠でのチケットの応募もできるし、会報も充実してるし、個人的には全然文句ないレベル。これくらいのルーティンでいいんじゃないかな。

 そもそも売上枚数って  本当に影響しているのだろうか。

 

CDの売り上げって結局何なのだろうか。

SMAPとV6のことを並べて書くのは私が両方のファンであるいうだけなので、比べてどうたって話じゃないので悪しからず。

 

本来、会員数と売上は同等になるはずなのだ。「応援したい人がFC会員になってるはず、したら、1人1形態は買ってくれるはずだ!」っていう解釈は理にかなってると思う。(名義貸しとか言うのは本来無いはずのものとして書いている)でも、会員数が、100万を超えてるからと言って毎回ミリオン達成する訳では無い。この結果が、複数名義や失効名義の縮図だと思うのだ。

 

SMAPとV6ファンになったのは小学生のころで、特に親がファンだったわけでもないし、当時FC会員だった訳でもなかった。月々のお小遣い500円とか1000円を全てCDに費やすわけにはいかず、買いたい気持ちは山々だけど、レンタルで済ませていた時期もあった。そりゃ、社会人と学生では、持ってるお金の違うんだから仕方ない。うん。諭吉さんなんてクリスマスとかお正月に巡り合えればありがたいってレベルだったし。そういう特別な日にお金を握りしめてライブDVDをやアルバムに手を伸ばしたり、「プレゼントに買ってほしい!」と親に懇願したりしていたんだよ。懐かしい。

 

高校に入りFCに入会し、大学生になりアルバイトを始めてからは、アルバムやシングルも購入するようになったが、SMAPのCDに関しては初回盤しか買っていなかった。というのも、初回限定盤と通常盤の違いはPVが付くか付かないか程度の差だったからである。そもそも複数形態売りを始めたのが、2010年と遅く、学生の身分としては本当にありがたかった。神様女神様ビクター様。店舗ごとにポスターが違うことはなく、(買うCDによってもらえる絵柄が違うことはあったが)、早期購入特典はB2サイズのポスター一択だった。

ひとまず最後のシングルとなってしまった「Otherside/愛が止まるまでは」(3形態)は初動で169.200枚売れた。SMAPの会員数は100万人いるとされていて、複数名義や失効名義を考慮して有効会員が累計の8割の80万人だと過程して考えると、有効会員の21%が買っているだけに留まったわけである。(1人1枚計算)

「MVみないからレンタルでいいかなー」っていう人も多かったのかしらという気もする。面白いのは、2010年の複数形態開始まで、1形態で特典もつかないCDのみで販売をしていた間も、30万枚40万枚売れていたことである。SMAPは、ジャケ写に本人写真を使っていないものも多い。ジャケ写も特典も売り上げに関係ないとするとやはり、曲そのものがファン以外に受けが良いかどうかが肝になるのだろうか。まぁ本来曲をメインで買うものだと思っているので道理に合っていると思う。

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その一方でV6が複数形態売りを始めたのは2004年。当時の私にはそんな財力は到底ななかったし、大学生になるまで部活三昧でアルバイトをしていなかった私にとって複数形態でこんなに特典が違うのはとてもハードルが高く、ライトファンになっていた時期である。もちろん当時はFCにも入っていないので、ライブにもいけず、今みたいにSNSも発達していなかったので情報に疎い私は、TVをみて応援するだけで、TVに出なくなった時期は必然的に離れていたことになる。

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V6のCDやDVD、雑誌等を全形態買い集めるようになったのは、社会人になってFCに入会してからである。それに伴い離れていた時期のCDを買い集めているのだが、なんせ流通が少ないのだ。初回盤のCDを後から購入しようとすると、某フリマサイトや某中古ショップを片っ端から回ってどうにか定価以下のものを探し回ることになるのだが、なんせ流通が少ない上に、高額なのである。「ああ、あのとき買っておけばよかった」と思うのだが、そんなことはもう仕方ないので、ある程度の諦めはしている。一度買った物をファンが手放さないというのはものすごく素敵なことなのだが、出戻りに厳しいV6兄さん。

※プレミア価格のCD購入を推奨しているわけじゃないです。

 

最近売り上げ枚数の件が騒がれているが、V6は今約290.000人の会員がいるといわれている。この中で複数名義うや失効名義を考えて8割の名義が生きていると考えて、約230.000人。今回の「COLORS/太陽と月の子どもたち」(3形態)の売り上げ累計が5月5日付で82.427枚なので、有効会員の約36%がCDを買っていることになる。(1人1枚計算)

 

比較対象としていくつかのグループの最新シングルの初動週間売り上げを基に書く。(売り上げ枚数はBillboard JAPANのサイトを参照)

 

TOKIO 「愛!wanna be with you...」(3形態)は17.104枚。会員数約109.000人のうち、有効会員を8割の87.200人だとして、有効会員の10%がCDを購入していることになる(1人1枚計算)

Kinki Kids 「道は手ずから夢の花」(3形態)は164.989枚。会員数約520.000人のうち、有効会員を8割の416.000人だとして、有効会員の約40%購入していることになる。(1人1枚計算)

・嵐 「I'll be there」(2形態)は424.861枚。会員数約2.000.000人のうち有効会員を8割の1.600.000人だとして、有効会員の26%がCDを購入していることになる。(1人1枚計算)

タッキー&翼 「山手線内回り~愛の迷路~」(4形態)は22.537枚。会員数約130.000人のうち有効会員を8割の104.000人だとして、有効会員の約22%がCDを購入しているということになる(1人1枚計算)

・NEWS 「EMMA」(3形態)130.627枚。会員数約230.000人のうち、有効会員を8割の184.000人だとして、有効会員の71%がCDを購入していることになる。(1人1枚計算)

関ジャニ∞ 「なぐりガキBEAT」(3形態)は252.508枚。会員数約470.000人のうち、有効会員を8割の376.000人とすると、有効会員の67%がCDを購入していることになる。(1人1枚計算)

・KAT-TUN 「UNLOCK」(4形態)217.454枚。会員数約170.000人のうち、有効会員を8割の136.000人とすると、有効会員の全員が1人約2枚購入していることになる。

・Hey!Say!JUMP 「OVER THE TOP」(3形態)283.090枚。会員数約366.000人のうち、有効会員を8割の292.800人とすると、有効会員の97%がCDを購入していることになる(1人1枚計算)

Kis-My-Ft2 「INTER」(3形態)195.038枚。会員数約365.000人のうち、有効会員を8割の292.000人とすると、有効会員の約67%がCDを購入していることになる。(1人1枚計算)

・SexyZone「ROCK THA TOWN」(3形態)107.753枚。会員数約150.000人のうち、有効会員を8割の120.000人とすると、有効会員の約90%がCDを購入していることになる。(1人1枚計算)

・A.B.C-Z 「Reboot!!!」(3形態)48.084枚。会員数約33.000人のうち、有効会員を8割の26.400人とすると、有効会員全員が1人約2枚購入していることになる。

ジャニーズWEST 「人生は素晴らしい」(3形態)122.345枚。会員数約126.000人のうち、有効会員を8割の100.800人とすると、有効会員全員が1人約1枚購入していることになる。

 

最初に書いておくが、全てのグループの有効会員数を全体の8割で統一してしまっているのは無理がある。FC結成から日数が経つにつれて、失効会員は増ているはずだ。逆に購買率が70%になるくらいの会員数しか有効会員はいないのかもしれない。それに、FC会員外の人の購買数を全く考えていないので、そこはごめんなさい。でも、ここで、最初に書いた「会員数と、売上枚数は本来同等になるはず」という概念が崩れるわけだ。複数形態をすべてor追加購入するファンがいる中、1人1枚計算での購入割合が出てしまう。会員数が多いほど売上が多いのは当たり前だが、購買率で考えたら大差ないのでは..。これで売り上げがものをいうって言われても、まぁ、、ねぇって感じである。(それが買わなくていいって話になる訳では無いのだけど)

 (kinkiさんの計算ミス直しました。1桁売上枚数間違えました。ごめんなさい。また計算間違えてたらこっそり教えてください、。)

 

特典の違いとか形態の違いはレーベルごとに大差があるので、なんとも言えないのだが、形態が増えると売り上げが伸びるのかというとそういうわけではなさそうなので、また難しいところなんだなぁと思う。MV以外早期購入特典が付き始めたのはつい最近のことなので、まだ比較対象が少ないのだが、そういった購入特典も少なからず影響しているような気がする。店舗によって特典が違ったりするともうきりがない。ある程度の取捨選択をする必要があるなぁと思うのである。全部を買い集める無限の財力は持ち合わせていないのだから。

 

結局何が言いたいんだ←

CDも雑誌も買いたいものを買えばいいと思う。この曲が好きだから、この特典が見たいから、この写真が好きだからそれでいいじゃないか。本来そういうものだと思っているので。掛け持ちしてて厳しいから、今余裕がないから、それは個人の問題だから、自由でいいと思う。

でもわたしたちが公式にお金を落とせるのって、ライブのグッツと、CD・DVDなどの円盤と、公式写真と、FCの年会費と、チケ代だけだから。公式写真だって買う人が少なくなればなくなっていくだろうし(今の一番の不安どころはそこだよ。。)、CD・DVDが売れればメディア露出も増えるだろうし、エイベ様は複数形態売りのプロ(勝手に呼んでる)なので、売る努力はしてくれているから、私たちにできることは、買って貢献するだけだと思ってるので。。。

 

あと個人的には、突然目の前から大好きなグループがなくなるというのを経験しているので、メディアの露出が減ることへの恐怖心が強いのもある。私にとって全形態そろえるのは願掛けに似たものもあるのかもしれない。それに、後で買い求めるときの大変さも知ってるから、なるべくその時に買うようにしてるってのもある。

「CDを買わないならファンじゃない」なんて言わない。私だってCD買ってないのもあるけどファンだと思ってるし。応援の手段は人それぞれだとは思うけど、なるべく公式にお金を落とすということを意識したら少しはかわるんじゃないかなと思っている。

例えば、特典やDVDのダビングにお金に充てるんだったら、今販売されていて持っていない公式の円盤を買おうよ?闇写とか非公式グッツに手をだすなら、公式写真や公式グッツを買おう?そういうところの意識改革が必要なのかなって気はしてる。